彼の歩みは決して順風満帆だけではなかった。2009年、プロレス興行の試合中に左足関節を大怪我し、長期の休業を余儀なくされたアクシデントは、彼の芸人人生を大きく揺るがした。大ブレイク直後の失速、そして動かない体。絶望の底に突き落とされた時期があった。
しかし、その入院生活やリハビリ期間こそが、彼に新たな視点を与えた。身体を使った過激な芸だけに頼るのではなく、知性やアート、内面を磨く表現へと舵を切るきっかけとなったのだ。怪我という挫折をただの悲劇に終わらせず、自己改革の糧にしたしなやかさこそが、現在の息の長い活躍の原動力となっている。