歴代のリアル拠点は、ネット空間の熱量をリアルの場に具現化するという野心的な試みでした。初代の原宿拠点は、竹下通りの近隣という流行の最前線に位置し、生放送スタジオのガラス越しに配信者とファンが対面できる画期的な空間として熱狂を生み出しました。
その後、2014年10月にサブカルチャーの聖地である池袋のランドマーク「池袋P'PARCO」の地下へ拠点を移転。コラボカフェである「nicocafe」やフリースペースを備え、アニメ・ゲーム・ボカロ楽曲とのコラボレーションカフェを展開して連日盛況を博しました。
しかし、池袋拠点の閉店理由については、複合的な要因が関係しています。公式発表や当時の事業環境を振り返ると、動画配信カルチャーがスマートフォン主体の個人配信へと急速にシフトしたこと、リアル店舗の維持コストに対する費用対効果の見直し、そしてオンライン上で完結するデジタル体験への経営資源集中が主な背景として挙げられます。リアル施設としての役割を全うした上での戦略的撤退であったと言えます。