火種はまず、中国の大手ソーシャルメディア「Weibo(微博)」や動画共有プラットフォーム「Bilibili(ビリビリ)」を中心に燃え広がりました。アニメ化の一報を受け、中国のアニメファンが原作の設定および作者の過去ツイートを翻訳・検証したことで告発運動が勃発。瞬く間に数千万規模のインプレッションを記録し、国営メディア系のアカウントが言及するほどの国際問題へと発展しました。
事態の推移は極めて急速でした。2018年6月5日夜、まいん氏は自身のTwitter上で「自身の過去の不適切な発言により多くの方に不快な思いをさせた」として謝罪文を投稿。該当ツイートの削除とアカウントの退会を表明し、小説投稿サイト「小説家になろう」に掲載されていた原作の修正・削除を示唆しました。
しかし、謝罪文の公開をもってしても事態の沈静化には至りませんでした。翌6月6日、主人公・功刀蓮弥役を務める予定だった増田俊樹氏をはじめ、主要キャストに名を連ねていた山下七海氏、内田真礼氏、中尾隆聖氏の所属事務所(スペースクラフト、81プロデュース、アイムエンタープライズ等)が、相次いで降板を公式発表したのです。
人気声優陣の一斉降板という前代未聞の事態を受け、同日夜、アニメ製作委員会は「一連の事態を重く受け止め、アニメ化プロジェクトを取りやめる」との声明を発表。事実上の制作中止(企画消滅)が確定しました。