上層階へと足を運ぶと、雰囲気は一変する。静けさと木のぬくもりに満ちたラウンジスペースでは、ノートPCを開く会社員や専門書を広げる学生の姿が目立つ。かつては買い物の「ついで」に立ち寄る場所だったカフェやフリースペースが、今や滞在のメイン目的に昇格した。
都心への通勤を辞め、八王子や近隣エリアへ拠点を移した若い世代が増加した。彼らにとって、自宅でも会社でもない「サードプレイス」の確保は死活問題だ。施設側はこのニーズをいち早く察知。高速Wi-Fiと電源を完備したオープンスペースを大幅に拡充し、書籍売り場とカフェ、ワーク機能をシームレスに接続した。コーヒーを片手に仕事に没頭し、疲れたら屋上庭園で深呼吸をする。都市型インフラと郊外のゆとりが同居するこの環境こそが、滞在時間を劇的に伸ばす秘密だ。