北九州市小倉の大型イベント会場として機能する西日本総合展示場は、設計思想も竣工時期も異なる「新館」と「本館」の2つの主要建築物で構成されています。これに隣接する複合商業オフィスビル「AIM(アジア太平洋インポートマート)ビル」が一体となり、広大なコンベンションエリアを形成しています。
チケット券面に「西日本総合展示場」とだけ記載されている場合でも、実際には新館なのか本館なのかによって会場規模や入場ゲートがまったく異なります。まずは両施設の客観的な数値スペックと構造上の差異を把握しておく必要があります。
新館展示場のキャパシティと無柱空間のポテンシャル
メジャーアーティストの音楽ライブや大規模エンタメイベントの多くは新館で開催されます。ワンフロア約8,000平方メートルという広大さを誇り、会場内に視界を遮る柱が一切存在しないため、ステージの配置自由度が極めて高いのが特徴です。フルフラット仕様のため、アリーナ席のレイアウトによってエンドステージ構成やセンターステージ構成など多彩な演出が展開されます。
本館とAIMビルの連結構造が生み出す回遊性
世界的名匠・磯崎新氏の手による本館は、外観のダイナミックなケーブル吊り屋根が目を引く北九州市のランドマークです。本館と新館の間には連絡通路があり、さらに隣接するAIMビルとも直結しています。大規模フェスでは「新館がメインライブステージ、本館がサブステージやコスプレエリア、AIMビルが物販・飲食・休憩エリア」といった形で複合的に活用されるケースが定着しています。