ネット上の言説でとくに多く見られるのが、銀座大作ビルと創価学会の池田大作氏(2026年逝去)を結びつける言説です。この点について、過去の商業登記簿謄本や不動産取引履歴を精査すると、事実と虚構が入り混じった経緯が浮き彫りになります。
創価学会およびその関連企業・支持母体は、首都圏をはじめ全国に文化会館や研修施設などの不動産を多数保有しています。しかし、銀座の中心街に位置する高額な商業テナントビルを「大作ビル」といった個人名を冠して直接保有・運営している公的記録は存在しません。
銀座の不動産取引の歴史を振り返ると、バブル経済期から平成の不良債権処理期にかけて、外資系ファンドや国内の大手ディベロッパーが複雑な信託受益権を用いてビルを取得してきました。このスキームにより、登記上の所有者が「信託銀行」となり真の拠出者が表に出ない構造が生まれたため、「裏に巨大な組織がいるのではないか」という銀座の不動産に関する噂が定着したのです。