テレビ局や芸能界、あるいは飲食業界や交代制勤務の現場において、夕方や深夜であっても「おはようございます!」と挨拶を交わす光景を耳にしたことがある人は多いはずです。この慣習には、単なる業界のノリではない明確な理由が存在します。
前述の通り、この言葉の原点は「その日最初に出会った相手への労い」です。24時間稼働する職場やシフト制の現場では、人によって出勤時間がバラバラです。相手にとっての「1日の始まりの挨拶」として機能するため、たとえ時計の針が午後8時を指していても「おはようございます」が最も適した共通言語として用いられます。
また、「こんにちは」や「こんばんは」には相手を労うニュアンスが含まれにくいのに対し、「おはようございます」は丁寧な敬語表現として出勤時のスイッチを入れる合図としても機能します。ただし、一般的なオフィスワークにおいて夜間に社外の人へ使うのは誤解を招くため、あくまで業界内の現場マナー・社内ルールとして使い分けるのが鉄則です。