60万円以下の金銭トラブルを対象とし、原則1回の審理で判決が出る「少額訴訟」も人気の高い手続きだ。しかし、この手軽さの裏には注意すべき点も存在する。被告(訴えられた側)が少額訴訟での審理を拒否し、通常の訴訟手続きへの移行を求めた場合、手続きが一気に複雑化するリスクだ。
通常訴訟へ移行すると、一回の審理では終わらず、判決までに数ヶ月から半年以上の期間を要することもある。利便性の高さに惹かれて安易に申し立てを行うのではなく、相手がどのような反論や対応をしてくるかを事前に予測した上で、手続きを選択する戦略性が求められる。