女性がパンツスーツを着ることがタブー視されていた時代に、女性用タキシード「ル・スモーキング」を発表したイヴ・サンローラン。彼が蒔いた革新の種は、数十年を経て大きく花開いた。男装の模倣ではなく、中性的な要素を取り入れることで女性本来のしなやかさを引き立てるアプローチは、ハイブランドの伝統的テーマとして脈々と受け継がれている。
ファッション誌の最高峰ヴォーグの誌面でも、性別の固定観念を打破する特集が連日組まれている。性別を理由にスタイルを制限されない自由な気風は、世界規模のカルチャーとして確固たる地位を築き上げた。