煌びやかなミラー越しに映るスタイリストのスマートな立ち振る舞い。しかし、その一瞬の施術を支えるのは、過酷な下積みと果てしない鍛錬の積み重ねだ。「華やかに見えますが、実際は指先ひとつの狂いも許されない職人の世界です」。そう語るトップスタイリストの眼光は鋭い。
現在、日本の美容業界は空前の二極化を迎えている。低価格サロンの乱立による価格競争が激化する一方で、圧倒的な技術力と価値提供で顧客を魅了し続ける本物志向のサロンが熱狂的な支持を集めている。長時間労働や技術習得の壁に直面しながらも、顧客の人生を彩るために命を削る職人たち。カメラが捉えたのは、SNSの煌びやかな投稿からは決して見えてこない、泥臭くも高潔な情熱だった。