ホームセンターのリフォーム窓口は、買い物ついでに相談できる敷居の低さが最大の魅力です。しかし、施工の仕組みや料金体系の構造を理解していないと、思わぬギャップに直面することがあります。業界関係者やリフォーム現場の取材から見えてきた、依頼前に押さえておくべき主な注意点は以下の通りです。
1. 店頭表示価格と最終見積もりの乖離
売り場に「浴室中折れ戸 29,800円〜」といった魅力的なプライスカードが掲示されている場合があります。しかし、これは多くの場合「商品本体のみ(税抜)」の価格です。浴室ドアの交換には、既存ドアの撤去・処分費、新規枠のアタッチメント取り付け工賃、防水シーリング(コーキング)施工費、出張諸経費などが必ず加算されます。標準工事費を含めると、最終的な支払い総額は7万〜10万円前後になるのが実情です。
2. 施工を担当するのは「提携下請け業者」
ホームセンターの正社員が直接工事を行うわけではありません。受注後、各地域の提携施工会社(工務店やサッシ施工店)に作業が委託されます。担当する職人の技術力やマナーには個体差があり、現場調査に来た担当者と施工当日の職人が異なるケースも珍しくありません。店舗側の現場監理がどこまで行き届いているかによって、仕上がりの満足度が左右されやすい構造が存在します。
3. 規格外サイズやユニットバス特有の制約への対応力
在来工法(タイル貼り)の浴室や、製造から20年以上経過した特殊なユニットバスの場合、汎用的な交換キットがそのまま適合しないケースがあります。ホームセンターのリフォーム担当者は多種多様な資材を広く浅く扱うことが多いため、特殊な納まりや変形枠に対する臨機応変な技術提案については、サッシ専門工務店と比較して選択肢が限られる傾向が見られます。