個人の美意識の変化は、数字にも鮮明に表れている。ホットペッパービューティーの検索動向や利用データを見ても、40代・50代男性によるヘアサロンやプレミアムバーバーの予約件数は右肩上がりの伸びを記録し続けている。理美容業界全体が、今やミドルエイジ層を最重要ターゲットとして再定義し始めた。
この潮流を支えているのが、メンズグルーミング市場の劇的な進化だ。株式会社マンダムや資生堂といった業界を牽引するトップメーカーは、エイジング世代特有の皮脂バランスや毛髪の細さに特化したスタイリング剤、スカルプケア製品を相次いで投入。かつてのように「整髪料で無理やり固める」時代は終わりを告げ、頭皮環境を整えながら自然なボリュームと上質な質感を同時に生み出す高機能プロダクトが、大人の男たちの日常に定着している。