なぜ「道」は胸を刺すのか?アントニオ猪木名言に宿る不滅の闘魂

なぜ「道」は胸を刺すのか?アントニオ猪木名言に宿る不滅の闘魂

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言葉は、安全地帯からは生まれない。猪木の放つフレーズが鋭利な刃物のように刺さるのは、常に破滅と隣り合わせの逆境で絞り出されたからだ。

若き日、師である力道山のもとで日本プロレス協会に入門し、同世代のジャイアント馬場と常に比較され続けた日々。エリート街道を歩む馬場に対し、猪木は常に飢餓感を抱えていた。やがて協会を追われ、莫大な借金と裏切りの中で1972年に立ち上げたのが新日本プロレスリングだった。

資金難、スポンサーの撤退、テレビ中継の不在。地方のプロレス興行で閑古鳥が鳴く中、猪木は世間の冷笑に立ち向かう。「出る前に負けること考えるバカいるかよ」――後年の名言として知られるこの怒声も、予定調和を嫌い、崖っぷちに追い詰められた状況でリングに上がり続けた男の生き様から漏れ出た本音にほかならない。

山本 拓海
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山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。