1999年春、米国最大級の会員制倉庫型卸売業が日本市場に第一歩を刻んだ。その歴史的な舞台となったのが、福岡県糟屋郡久山町に位置する店舗である。大型ショッピングセンターとして知られるトリアス久山の一角に誕生したこの倉庫店は、コストコホールセールジャパン株式会社にとって象徴的な起点となった。
当時の共同創業者ジェームス・シネガルや、日本での事業立ち上げに深く関わったロン・バショードらが主導した日本1号店開業プロジェクトは、従来の国内ディスカウントストアとは一線を画す革新的なビジネスモデルを提示した。広大な駐車場と天井高く積まれたパレット販売は、当時の日本市場に強烈なインパクトを与え、その挑戦は四半世紀を経た今も色あせることがない。