歌手としての絶頂期、彼女は映画界にも鮮烈な足跡を刻んだ。1981年公開の映画『野菊の墓』で主演の民子役を演じ、儚くも芯の強い演技で批評家たちを驚かせた。アイドル映画の域を超えた映像美とともに、表現者としての多面性を世に知らしめた記念碑的作品である。
1990年代に入ると、自ら作詞・作曲を手掛けるセルフプロデュース路線へと大胆に舵を切った。全米進出を果たし、Billboardチャートに挑むなど、日本の女性ソロシンガーとして前人未到の領域を切り拓いた。その果敢な挑戦は、現代におけるJ-POPのグローバルな展開にも通じる先駆的な一歩であったと言える。