企業に義務付けられている労働安全衛生法定期健康診断において、受診者は「指定された日に全ての検査を終わらせなければならない」と思い込みがちだ。その結果、生理中であることを隠して無理に採尿してしまう受診者が後を絶たない。
しかし、検診を担当する看護師や臨床検査技師の本音は逆だ。現場の医療スタッフは、生理中であれば遠慮なく申し出てほしいと考えている。偽陽性のデータが記録されると、受診者本人だけでなく、企業側の労務管理担当者や産業医にとっても余計な確認作業が発生し、現場の業務フローを圧迫するからだ。
会社提出用の健診結果に「要再検査」と記載されると、人事担当者から再検査受診を催促されることになる。受診日当日に一言「生理中です」と伝えるだけで、後日採尿用のキットを受け取り、スムーズに提出日を調整できる。余計な摩擦を生まないためにも、事前の自己申告こそが最大の自衛手段となる。