ネット空間で「タレントの私生活流出」が話題になる際、そのハメ撮りの噂の発端と経緯を辿ると、一定のパターンが存在します。かつて週刊誌や暴露本が起点となっていた芸能界のスキャンダル報道は、現在では匿名掲示板や海外サーバーを経由したSNSアカウントの投稿へと主戦場を移しました。
大手芸能プロ関係者やITセキュリティ専門家への取材によると、流出疑惑が浮上する発端の大部分は以下の3つに集約されます。
第1に、悪質なフィッシング詐欺サイトへの誘導です。「人気女優〇〇の決定的プライベート動画」と称してモザイク処理されたキャプチャ画像をSNSに投稿し、リンク先で有料会員登録やマルウェア感染を狙う手口です。これらの画像は、一般の成人向け動画から切り取った無関係な第三者の映像に、有名人の顔やプロフィールを紐づけた完全なデマであることが判明しています。
第2に、怨恨や金銭目的によるリベンジポルノ被害です。過去の交際相手や悪質な関係者によって、プライベートな映像が無断でアップロードされるケースです。この場合、被害者側の精神的損害は計り知れず、発覚と同時に警察が介入する重大犯罪として扱われます。
第3に、技術的進化に伴うディープフェイク動画の横行です。本人の同意なく既存の映像へ顔を精巧に合成する手口が急増しており、真偽の判定を著しく困難にしています。