鬼才ティム・バートンが総監督を務めた『ウェンズデー』の快進撃は、ソーシャルメディアの拡散力と伝統的なゴシック美学の見事な化学反応だった。怪奇と謎に満ちたネバーモア学園を舞台に、冷徹で無表情なヒロインが繰り広げる学園ミステリーは、既存のティーン向けドラマの文脈を心地よく裏切る。
主人公ウェンズデー・アダムスを演じるジェナ・オルテガの研ぎ澄まされた身体表現とアイコニックなダンスシーンは、世界中で社会現象を巻き起こした。過剰な説明を排したダークなユーモアと、背後に渦巻く怪奇事件の謎解き要素。動画配信サービスのグローバルプラットフォームだからこそ成立した、無国籍で耽美的な映像世界に陶酔するファンは今なお後を絶たない。