深海晶を取り巻く男性陣との複雑な人間関係も、ドラマの大きな見どころでした。恋人の花井京谷を演じた田中圭との関係は、優しさゆえに決断できない大人の恋愛のリアルを浮き彫りにしました。
京谷の部屋に居座り続ける元彼女(黒木華)の存在や、お互いに本音をぶつけ合えず形骸化していく交際は、視聴者をもどかしくさせつつも「大人の別れにくさ」を生々しく提示。新垣結衣と田中圭の切ない掛け合いは、多くの反響を呼びました。
一方で、クラフトビールバーで出会う毒舌なエリート税理士・根元恒星を演じたのが松田龍平です。傷を舐め合うでもなく、過度な甘さもないドライな距離感を保ちながら、互いの痛みを唯一理解し合える「大人同士の戦友」のような関係を構築。新垣結衣と松田龍平のテンポの良い会話劇は、本作の最も心地よいスパイスとなっていました。