闘病ブログの中で特に多く見られるのが、乳がんステージ4やすい臓がん末期と診断された母親たちによる記録です。30代から40代という、育児や仕事で最も忙しい時期に進行がんが発覚するケースが多く、診断時の衝撃の大きさは計り知れません。
乳がんのママブログでは、骨や肺、肝臓などへの遠隔転移と向き合いながら、分子標的薬やホルモン療法、遺伝子検査に基づいた個別化医療を組み合わせ、長期共存を目指す過程が詳細に記されます。脱毛や倦怠感といった副作用を抱えながら、ウィッグを工夫して子どもの保護者会へ出席する様子など、生活者としての工夫が詰まった内容は、同じ境遇の患者にとって極めて貴重な情報源となっています。
一方、自覚症状が出にくく発見時に進行していることが多い膵臓がんのママの記録では、極めて厳しい予後と向き合いながら、日々の体調の変化やセカンドオピニオンへの挑戦が克明に綴られます。一進一退の検査結果に一喜一憂しながらも、家族と過ごす1日1日を奇跡のように慈しむ言葉は、どんな小説よりも重く、真実味をもって響きます。