沖縄の霊媒文化は近年、エンターテインメントやドキュメンタリーの領域でも大きな脚光を浴びている。澤村伊智の小説を原作とし中島哲也監督が手掛けた映画『来る』では、凄腕の霊媒師たちが邪悪な存在に立ち向かうクライマックスが強烈なインパクトを残し、日本の民俗ホラーの金字塔となった。スクリーンに描かれた重厚な祈りの儀式は、多くの観客に強い印象を与えた。
さらに、NHKのドキュメンタリー番組による学術的かつ丁寧な歴史取材や、Netflixで世界配信されるオカルト・超自然現象をテーマにした番組を通じて、ユタの文化はグローバルな関心事へと昇華している。恐怖の対象としてのオカルトにとどまらず、異界と日常が隣り合わせにある沖縄独自の死生観が、世界中の視聴者の好奇心を惹きつけてやまない。