いま、日本発のコンテンツに対する世界の評価基準は劇的に変化した。アカデミー賞を制した『ゴジラ-1.0』が証明した圧倒的なコストパフォーマンスと技術力、そしてエミー賞で歴史的快挙を成し遂げた『SHOGUN 将軍』が示した文化への妥協なき敬意。これらの成功は、ドメスティックな枠組みに安住していた日本のクリエイターたちに巨大な刺激を与えた。
斉藤が率いる新プロジェクトも、まさにこの世界基準の文脈に位置づけられる。安易なグローバル化ではなく、極めて土着的な日本の空気感や倫理観を突き詰めることこそが、結果として世界的な普遍性を獲得するという確信。先人たちが切り拓いた荒野を、彼はさらに強固な舗装路へと変えようとしている。