そもそも、なぜ人は「迎え舌」をしてしまうのでしょうか。一般的に食事マナーにおいて迎え舌は「嫌い箸」や「不作法」の一つとされますが、その発生理由には心理的要因や生理的メカニズムが深く関わっています。
主な原因として考えられる要素は以下の通りです。
- 熱い食べ物への警戒(猫舌):熱さを測るために無意識に舌先を先に出してしまう心理的反射。
- こぼしたくないという心理:汁物や崩れやすい料理を食べる際、口からこぼれ落ちるのを防ごうとして舌で受け止める。
- 低位舌(ていいぜつ)と筋力バランス:舌の平常位置が下がっている場合、嚥下(飲み込み)の際に舌が前方に突き出やすくなる癖(舌突出癖)。
- 幼少期からの食事習慣:スプーンでの離乳食期から、食べ物を舌で迎えにいく動作が習慣として定着してしまうケース。
「育ちが悪いから」と短絡的に片付けられがちですが、実際には口腔周囲の筋力バランスや、幼少期からの無意識の癖が大人になっても残っているケースがほとんどです。木村拓哉さん自身も、幼少期から旺盛な食欲とスピード感を持って食事を楽しんできた過程で、自然と身についてしまった身体的な癖であった可能性が高いと考えられます。