そもそも、たつき諒氏とはどのような人物なのでしょうか。その経歴と夢日記を書き始めるに至った背景には、彼女の繊細な感受性が深く関わっています。
たつき諒氏は1954年生まれ、神奈川県出身。1975年に『郷愁』で少女漫画家としてデビューし、怪奇・サスペンス・少女向けオカルト作品を中心に多数の作品を手掛けました。連載活動を行う傍ら、1970年代半ばから「夢で見た光景がしばらく経つと現実の出来事として起こる」という不思議な体験を繰り返すようになります。
彼女は当初、それを単なる偶然や脳の錯覚と考えていましたが、あまりに鮮明な光景が続くため、起きた直後に枕元のノートへ夢のビジョン、日時、シンボルを詳細にスケッチして記録する「夢日記」の習慣を確立させました。これが後の『私が見た未来』の原案となります。
1999年に漫画家としての活動に終止符を打ち、引退。彼女自身は自らの力を「霊能力や超能力」と誇示することはなく、「誰の深層心理にもある無意識の受像アンテナが、たまたま特定の情報を受信してしまったような感覚」と表現しています。この極めて謙虚かつ客観的な姿勢が、彼女の記述に対する信憑性を高める一因となりました。