漢字の「明朝」には大きく分けて2通りの読み方が存在し、それぞれが指し示す意味は全く異なります。まずは混同しやすい基本の区分を押さえましょう。
1つ目は、時間の経過を表す「みょうちょう(明朝)」です。「明(あくる・次の)」と「朝(あさ)」が組み合わさった言葉で、「明日の朝」を意味します。日本の慣習的なビジネス文書や手紙、改まった連絡の場で多用されます。
2つ目は、固有の名詞として使われる「みんちょう(明朝)」です。こちらは14世紀後半から17世紀半ばまで中国を支配した統一王朝「明(みん)」の時代を指すほか、私たちが日常的に目にする印刷・デジタル書体「明朝体(みんちょうたい)」の略称として用いられます。
ビジネスメールで日程調整やタスクの納期を伝える際に「みんちょう」と読むのは明確な誤りであり、逆にフォントの指定を「みょうちょうたい」と呼ぶのも間違いです。前後の文脈が「スケジュール」か「デザイン・歴史」かによって、読み方を瞬時に切り替える必要があります。