ネット上で刑務所の食事がバズる際、投稿される画像の多くは、黒豆や数の子が並ぶ重箱風のプレートや、クリスマスケーキが添えられたチキン定食です。こうした投稿に対して、刑務所の食事に対するネットの反応や口コミは過熱の一途をたどっています。「自炊する独身会社員より品数が多い」「生活保護受給者や年金生活者よりも手厚い待遇はおかしい」といった、刑務所の食事に対する税金批判が巻き起こるのは自然な心理かもしれません。
これほどまでに刑務所の食事が豪華すぎると言われる理由は、主に2点あります。第1に、法務省が矯正展などで一般公開する展示用プレートが、彩り豊かに盛り付けられている点です。第2に、管理栄養士が法律に基づいて算出した「完璧な栄養バランス」が、コンビニ弁当や外食中心で偏食になりがちな現代人の食生活よりも遥かに健康的に見える点にあります。
しかし、画面越しに見える「見栄えの良さ」と、受刑者が日々直面している「食事の現実」の間には、決して小さくない隔たりが存在しています。