1976年、アメリカの半導体大手フェアチャイルド・セミコンダクター社から発売された「フェアチャイルド・チャンネルF(Fairchild Channel F)」。このハードの開発責任者としてプロジェクトを率いたのが、当時同社で唯一のアフリカ系アメリカ人チーフエンジニアだったジェリー・ローソンでした。
当時、精密な半導体チップを内蔵したカートリッジをユーザーが手作業で抜き差しすることは、静電気や端子の摩耗による故障のリスクが極めて高く、技術的に不可能だと考えられていました。子どもが手荒に扱っても壊れないコネクタ機構と安全回路を設計し、製品化へと導いた立役者こそがローソンです。
チャンネルFの登場は業界に激震を与え、その翌年には名機「Atari 2600」が追随。のちの任天堂「ファミリーコンピュータ」をはじめとする家庭用ゲーム機の爆発的な普及へとつながる道筋を開きました。