党内での立ち位置も年々孤立を深めていた。かつて岸田文雄前首相のもとで内閣府政務官などの要職に抜擢されたものの、実務能力を疑問視する声はベテラン議員の間でくすぶり続けていた。「看板だけの議員にかける公認枠や支援体制があるなら、泥臭く地元を歩く地方出身の若手を育てるべきだった」という不満が、選挙戦が近づくにつれて噴出していたのだ。
執行部が手厚いテコ入れを行おうにも、現場の党員や支援団体の足腰は完全に冷え切っていた。選挙演説の会場に集まる観衆の数も日に日にまばらになり、かつてのような握手を求める大行列はどこにもなかった。