約10年にわたって世界中のファンを熱狂させた『ストレンジャー・シングス』。正義感に溢れる若きジャーナリスト、ナンシー・ウィーラーとしての彼女の熱演は、間違いなく作品の柱の一つだった。しかし、膨大なフィーバーが落ち着いた今、彼女が見せているのはキャラクターの残像に頼らない鮮烈な「脱却」の姿だ。
大ヒット作のメインキャストが陥りがちなイメージの固定化を、彼女は軽やかにかわしてみせた。安易なハリウッドのブロックバスター映画のオファーに飛びつくのではなく、キャラクターの心理描写を深く掘り下げる挑戦的な作品を厳選。役者としてのアイデンティティを、一歩一歩着実に再構築している。