兵庫県西脇市出身の宮史郎は、若き日からキャバレーやクラブ回りを経て実力を磨いた叩き上げの苦労人でした。兄の宮五郎とともに歩んだ道のりは決して平坦ではなく、長い下積みを経て掴んだ大ヒットでした。
ぴんから兄弟としての活動を経て、1980年代からはソロ歌手として活動を開始。1981年に発表した『片恋酒』は、宮史郎の哀愁演歌の真骨頂として再び大ヒットを記録し、ソロシンガーとしての地位を不動のものにしました。その後も数多くの作品を世に送り出し、日本の演歌界に確固たる足跡を残します。
晩年まで精力的にステージに立ち続けた宮史郎でしたが、2012年11月19日、多臓器不全のため69歳で惜しまれつつこの世を去りました。その生涯はまさに歌一筋であり、彼が残した名曲の数々は、昭和から令和へと受け継がれる貴重な音楽遺産です。