作中に登場する「リリス」と「リリン」は、名前が酷似しているため混同されがちですが、その関係性は明確な「親と子」です。
第2使徒リリスは、太古の昔に「黒き月」に乗って地球へ落下(ジャイアントインパクト)した、地球生命の源流となる始祖です。ジオフロントの地下深くに磔にされていた白い巨体がこれに該当します。このリリスから溢れ出た生命のスープ(LCL)から分化した生命体すべて、とりわけ知恵の実を得て進化した最終形態がリリン(人類)です。
つまり、リリスが「創造主・母体」であり、リリンはその「末裔・子供たち」という決定的な違いが存在します。本来、地球の正統な後継者となるはずだったアダム系の使徒たちを退け、後から飛来したリリス系の生命=リリンが地球を支配したことこそが、エヴァンゲリオンという物語で繰り返される悲劇の原点です。