日本の女性たちの体形変化を語る上で欠かせないのが、長年にわたるデータ蓄積だ。創業者の塚本幸一によって設立された株式会社ワコールは、半世紀以上にわたり女性の体形測定と人間科学研究を続けてきた。その膨大な記録を振り返ると、日本人女性のバストサイズ推移には極めて顕著な変化が見て取れる。
昭和中期から平成、そして現代へと至る中で、食生活の欧米化によるタンパク質摂取量の増加や、睡眠環境・骨格の変化が進行。かつてはAカップやBカップが市場の大半を占めていたのに対し、現在ではCカップ以上の割合が増加傾向を示している。これは単に脂肪量が増えたということではなく、アンダーバストとトップバストの差(高低差)が明確になり、より立体的な体形へと進化してきた証左でもある。