食のフロアに足を踏み入れると、関門海峡の恵みを感じさせる芳醇な香りが漂ってくる。下関といえば言わずと知れたフク(フグ)や鮮魚の宝庫。食品売り場やレストラン街では、地元下関の港で揚がった旬の水産物や、近郊の農家が丹精込めて育てた採れたて野菜が所狭しと並ぶ。
近年特に力を入れているのが「地産地消」と「サステナビリティ」の融合だ。地元生産者と直接連携したマルシェが定期的に開催され、生産者の顔が見える安全で高品質な食材が手に入る。単なる地場産品の販売にとどまらず、フードロス削減に向けた量り売りコーナーの設置や、環境負荷の少ない包装資材への切り替えなど、持続可能な食文化の発信地としての役割も果たしている。食べるという日常の行為が、そのまま地域の農業や漁業の応援につながる循環が生まれている。