家庭の料理をレストラン級の味わいに昇華させるには、どのような工夫が必要なのか。一般社団法人日本スパイス協会のエキスパートは、「加熱のタイミングとオイルへの香り移しがすべての鍵」と明かす。
プロが絶賛する秘伝のテクニックは驚くほどシンプルだ。肉料理やスープを作る際、最初に弱火で油に香りをじっくり移す「テンパリング」を行う。一粒まるごと使うのではなく、角(片)を1〜2個だけ折って使用するのが、エグみを出さずに上品なアニス香を引き出すコツだ。特に洋風のトマト煮込みや、意外にも挽きたてのコーヒー、ホットチョコレートにひとつまみ加えるだけで、深みと立体感が劇的に増す。まさにプロならではの隠し味と言えるだろう。