彼女の物語を解き明かす上で、与幸吉(メカマル)との切ない関係性は絶対に外せない。自らの肉体を苛む天与呪縛の苦痛の中、傀儡を介して世界を見ていた与にとって、三輪の屈託のない笑顔と無邪気な優しさは、暗闇に差し込んだ唯一の光だった。
渋谷事変の混乱の中、小さな傀儡を通して手渡された最後の告白と別れ。疾走する電車の窓越しに流したあの涙を、誰が忘れられるだろう。「いつか会いに行く」という叶わぬ約束を残し、去っていった存在。残された彼女がその傷を抱えながら歩み続ける姿は、劇中屈指の情感あふれるドラマとしてファンの胸に刻まれている。