山本陽子さんのプロフィールを振り返る上で欠かせないのが、公私ともに貫かれた「自立」というキーワードです。1942年に東京都中野区で生まれ、高校卒業後は大手証券会社である野村證券にOLとして勤務していた経歴を持ちます。受付窓口で圧倒的な美貌が評判を呼んでいた頃、知人の推薦で日活ニューフェイス第7期に合格し、21歳という当時としては遅咲きのスタートで芸能界へ足を踏み入れました。
公の記録および所属事務所の公式発表データにおいて、山本陽子さんの結婚歴は「なし」であり、生涯独身でした。戸籍上の婚姻歴がないだけでなく、特定の男性と長期間にわたり同居生活を送る事実婚の事実もありません。しかし、それは決して恋愛と無縁だったことを意味しません。若い頃の恋愛から壮年期の大型熱愛報道に至るまで、彼女の周囲には常に魅力的な男性たちの影が存在していました。
家族構成の面では、早くに父親を亡くした家庭環境の中で、母や兄弟を支える経済的な大黒柱としての重責を若くして背負っていました。当時の芸能記者の取材メモによれば、「自分が倒れたら家族の生活が成り立たない」という強いプロ意識が彼女の根底にあり、この責任感が安易に他者に依存しない凛とした立ち振る舞いを生み出す源泉となっていました。