日本のミス・ユニバース史を語る上で欠かせないのが、世界を熱狂させた2000年代中盤の黄金期です。その先駆けとなったのが、2006年の世界大会で知花くららが成し遂げた準優勝(総合2位)の快挙でした。戦国武将をモチーフにした斬新なナショナルコスチュームと、堂々たるスピーチで見せた知性は、世界中に強いインパクトを残しました。
その翌年、2007年のメキシコ大会で世界の頂点に立ったのが森理世です。日本代表としては1959年の児島明子以来、実に48年ぶりとなる世界大会優勝を果たしました。幼少期から培ったジャズダンスの卓越した身体表現力、そして黒のタキシード風ドレスを纏って披露した圧巻のウォーキングは、審査員を満場一致で唸らせました。
この歴史的快挙の立役者となったのが、当時ミス・ユニバース・ジャパンのナショナルディレクターを務めていたフランス人女性、イネス・リグロン氏です。「型にはまった美しさ」を捨て、「自分自身の個性を武器にする」というグローバルスタンダードの自己プロデュース術を日本代表に叩き込み、世界大会での上位入賞を現実のものにしました。