「スマホがあれば十分」と言われる時代に、あえて紙のページをめくる行為にはどんな意味があるのだろうか。実際に誌面を愛読する20代〜30代の女性たちに話を聞くと、デジタル画面の流し読みでは得られない「没入感」と「セレクトされた安心感」を挙げる声が多い。
無限に情報が流れてくるSNSのタイムラインとは異なり、プロのスタイリストや編集者が厳選した「確かな世界観」に触れる時間は、一種のマインドフルネスに近い感覚をもたらすという。SNSでのリアルタイムな情報収集と、毎月の発売日にじっくり誌面を楽しむタイムラグ。読者はそのふたつを巧みに使い分け、自分なりのファッション体験を構築している。