一方で、課題も根深い。全国的な路線バスの運転手不足は仙台も例外ではない。特に泉区や太白区の団地群を結ぶ郊外路線では、ダイヤ維持が限界に達しつつあった。これに対し、2026年春から一部のモデル地域で「レベル4」相当の自動運転バスの運行実証が始まった。
運転席には保安要員が座るものの、アクセルやハンドル操作はAIが統括する。早朝や深夜の限られた時間帯から運用が開始され、地域住民の重要な足として定着しつつある。「最初は少し不安でしたが、ブレーキも滑らかで普段のバスと変わりません」。そう語るのは、泉区に住む70代の女性だ。テクノロジーへの置き換えが、減便の危機を防ぐ防御策となっている。