1980年4月、松田聖子さんの鮮烈なデビューとともに日本中へ広がったあのヘアスタイル。肩につくかつかないかの絶妙なボブをベースに、サイドの髪を後ろへふわっと流す「ウインド・ブロー(風に吹かれたような毛流れ)」は、それまでの重たく直線的な昭和アイドルの髪型を一変させました。
爆発的人気となった最大の理由は、「誰でも親しみやすく、かつ抜群の小顔効果を生む黄金比率」にありました。サイドのふんわりとしたボリュームが頬のラインを巧みにカバーし、くるんとカールした前髪が目元を印象的に際立たせます。中高生から成人女性まで、当時の美容室には「聖子ちゃんと同じにしてください」というオーダーが殺到し、日本中が同じヘアスタイルで埋め尽くされる空前絶後のムーブメントとなったのです。