鉄道ファンや実務者の間でも議論になりやすいのが、「私鉄や地下鉄は在来線なのか」という疑問です。この答えは、「法的な枠組み」と「日常会話のニュアンス」で解釈が分かれます。
国土交通省の鉄道事業法や統計上の区分といった法的な視点で見れば、日本国内の鉄道路線は基本的に「新幹線」か「それ以外(在来線)」の2つしかありません。そのため、小田急電鉄や阪急電鉄などの大手私鉄、東京メトロなどの地下鉄路線も、すべて広義の在来線に分類されます。
一方で、駅構内の案内サインや駅員のアナウンス、日常会話ではニュアンスが異なります。新幹線の乗り換え口にある「JR在来線 のりば」という表記からも分かる通り、一般的には「JRが運行する新幹線以外の路線」を指して使われるケースが主流です。他社線への乗り換えは「地下鉄線」「私鉄線」と区別して案内されるため、実生活では「JRの普通列車や快速、在来線特急」を想起するのが自然な使われ方となっています。