住宅街をスピーカーで「ご家庭の古紙や不用品を無料回収します」とアナウンスしながら巡回する軽トラックを見かけることがあります。彼らがビジネスとして成立している背景には、古紙買取業者への売却ルートが存在するためです。
古紙は世界的なリサイクル原料として取引されており、製紙原料問屋における買取相場は市況に応じて1kgあたり5円〜15円前後で推移しています。大量に集めて問屋へ卸すことで利益が出る仕組みです。
しかし、自治体の許可を得ずに巡回している無許可の違法業者とのトラブルが全国の消費生活センターに多数寄せられています。「古紙のついでに家電や金属類も無料と言われて積んだら、積み込み後に数万円の作業料を請求された」「回収された物が山林に不法投棄されていた」といった悪質な事例が後を絶ちません。
自治体の一般廃棄物処理業の許可や委託を受けていないトラックには安易に声をかけず、行政の定期回収や信頼できる商業施設・認可業者のステーションを利用するのが安全です。