では、大阪のビックカメラを巡る心霊噂と都市伝説の真相とは一体何なのか。噂の多くは「閉店後のエスカレーターから足音が聞こえる」「夜間のエレベーターが怪現象を起こす」「姿なき声が聞こえた」といった内容に集中している。火災の惨劇と現代の店舗を結びつけようとする俗説が、噂の骨格を形作ってきたことは疑いようもない。
取材を進めると、こうした怪談の背景には噂が自然発生・増幅していく特有のメカニズムが存在することが分かった。かつての火災事故という歴史的事象と、深夜の巨大建築物が持つ静寂や独特の威圧感が結びつき、心理的な恐怖心を増幅させる。都市伝説としての人々の語り草が、実体のない噂にリアリティを与えていたのだ。