自己愛性パーソナリティ障害の人物にとって、最も過酷な試練となるのが「老後」です。若い頃は容姿、体力、社会的地位、人脈といった外的要素でプライドを維持できますが、リタイアとともにそれらは容赦なく失われます。
自活能力や他者への配慮を持たずに生きてきた結果、高齢期に突入すると逃れられない孤独と社会的孤立に直面します。家族が去り、かつての肩書も通用しなくなった彼らは、近隣住民や医療・介護関係者、店舗のスタッフなどに対して横暴な態度を取る「クレーマー」へと変貌する傾向が顕著です。
わずかなプライドを傷つけられただけで激しい怒りを爆発させる「自己愛憤怒」を周囲に撒き散らし、ますます地域社会から敬遠されていきます。助けを求めることすらプライドが許さず、孤独死やセルフネグレクトに陥るケースも現場では深刻な問題となっています。