比較第一党が過半数を持たずに運営する少数与党政権には、従来の安定多数政権とは異なる明確なメリットとデメリットが存在します。
【メリット:密室政治の排除と熟議の復活】
事前審査で法案が自民党内で決められ国会が追認するだけの「形骸化した国会」から、野党との修正協議が公の場で行われる「開かれた政策決定」へとシフトしました。国民の多様な民意が法案修正に反映されやすい環境が整っています。
【デメリット:決断の遅れと政局の不安定化】
外交・安全保障上の緊急事態や突発的な経済危機において、迅速な意思決定が阻害されるリスクがあります。また、野党側が提出する内閣不信任決議案の可否が常に政権の首を絞めるため、長期的な視点に立った痛みを伴う改革が進みにくい弱点を抱えています。