日本人が「usually」を正しく発音できない最大の原因は、カタカナ表記による「音の数(拍・モーラ)」の肥大化です。日本語の感覚で「ユ・ー・ジ・ュ・ア・リ・ー」と読むと、7つの音のかたまりとして発声してしまいます。しかし、英語ネイティブの耳が捉える「usually」はわずか3〜4音節にすぎません。
日本語は子音と母音をセットで均等な長さで発音する「モーラ言語」ですが、英語は強弱アクセントでリズムを作る「ストレス言語」です。最初の「ユー」に第1アクセントが置かれた後、後ろの音は流れるように圧縮されます。カタカナのようにすべての文字を同じ強さ・長さで平坦に発音してしまうと、ネイティブにとっては全く異なる未知のリズムに聞こえ、単語として認識されにくくなります。
また、日本語の「ジ([d͡ʑ])」は舌先を上あごに一度ピタッと当てる「破擦音」ですが、英語の「usually」に含まれる子音は舌を密着させない「摩擦音」です。この子音の質感の違いが、通じる英語と通じないカタカナ英語を分ける最初の決定打となります。