麗日お茶子の存在感を語る上で絶対に外せないのが、原作第324話で描かれた雄英高校屋上での歴史的演説シーンです。
オール・フォー・ワンの脅威から周囲を遠ざけるため、孤独に戦い続け泥だらけになってボロボロで帰還したデク。雄英をシェルターとして利用していた避難民たちは、危険を引き寄せるデクの受け入れを激しく拒絶し、校門前は罵声と混乱に包まれます。
その時、メガホンを手に屋根へと駆け上がったお茶子は、涙を流しながら群衆へ向けて魂の叫びを放ちました。
「ヒーローだってボロボロになる」「ヒーローが辛い時、誰がヒーローを守るんやろか」
特別な力を持つデクも、傷つき恐怖する一人の人間であるという事実を人々に訴えかけ、拒絶していた避難民の頑なな心を解きほぐしました。「みんなでヒーローを支える」という作品全体の根本テーマを体現したこの瞬間は、ヒロアカ史上に残る屈指の名場面として語り継がれています。