要介護1の高齢者は、認知症の初期症状を伴うケースが少なくありません。身体的には動けるものの、同じ質問を何度も繰り返す、薬の管理ができない、火の不始末が心配されるといった「見守り」が不可欠な状態です。
「身体が動くからこそ、目が離せない」。都内在住の50代女性は、要介護1の母親の介護についてそう語ります。食事や入浴は自分でできる日もあるため、介護認定の更新時に「状態が軽い」と判断されやすいのも特徴です。結果として、家族は仕事の手を止めて実家に通うか、精神的なプレッシャーを抱えながら綱渡りの生活を送ることを強いられます。