ネット通販やSNS上では、「ゾンビ細胞を除去する」と銘打ったフィセチンやケルセチンのサプリメントが多数流通しています。これらは医薬品の代わりになり得るのでしょうか。
結論から言えば、市販サプリメントと臨床試験で使われる医薬品レベルの効果には大きな隔たりがあります。天然由来のフィセチンなどは基礎研究でセノリティクス活性が報告されているものの、一般的な経口サプリメントでは「生体内利用率(バイオアベイラビリティ)」が極めて低く、小腸で分解されて標的組織に十分な濃度が届かない課題があります。
また、サプリメントの過剰摂取は肝臓や腎臓へ予期せぬ負担をかける恐れがあります。「サプリを飲めば劇的に若返る」という誇大広告には十分注意し、今後の臨床試験で有効性と投与量が確立された正規の治療法を待つ姿勢が賢明です。