彼女の旅立ちに伴い、音楽関係者のみならず法曹界でも注目を集めたのが遺産相続の行方である。ミリオンセラーを連発した楽曲の歌唱印税、全国各地で開催された絵画展の作品群、そして都内の不動産。実子がいなかった彼女の財産を巡り、様々な憶測が飛び交った。
生前から身辺の整理を進めていた彼女は、自身の作品や権利関係が散逸しないよう、極めて慎重に法的な手続きを行っていたとされる。文化振興事業への還元やチャリティ活動など、自らの財産を社会のために役立てたいという生前の強い意志が反映されており、骨肉の争いとは無縁の、極めて清廉な幕引きが図られた。